合成ダイヤの種類(天然ダイヤモンドの見分け方)
1.天然ダイヤモンド
こちらは言うまでもない本物の天然のダイヤモンドのことですね。
2.合成ダイヤモンド(人工ダイヤ)
高温高圧法(HPHTダイヤモンド)
高温高圧で作成された合成ダイヤは天然ダイヤとは異なる
インクルージョン(内包物)で判別することが可能です。
しかし、天然ダイヤと基本的な作成過程が同じため、その他の特徴で
違いを発見することは困難です。
化学気相成長法(CVDダイヤ)
こちらの合成ダイヤについてもHPHTダイヤと同じように
インクルージョンの違いで判別することが可能です。
しかし、CVDダイヤは内包物をあまり含まない良質なものが
出来る為にこのような判別法はとても困難です。
ダイヤモンドには窒素を含む1型タイプと窒素を含まない2型タイプがあり、
天然ダイヤモンドのほとんどが1型タイプです。
CVDダイヤモンドは2型タイプの為、実は鑑別機関では2型天然ダイヤモンドであったとしても鑑別不可能となってしまいます。
つまり、2型タイプの天然石とCVDダイヤを判別することはほぼ不可能という事です。
そして、さらに最近分かってきたことですが、CVDダイヤモンドにも1型タイプも
あることが分かってきました。これにより、将来的に本当にリアルなダイヤモンドとして、合成ダイヤが出回る可能性も出てきました。
上記のテスターで判別可能です。(楽天価格;約8万)
3.ホワイトジルコン
この石は複屈折という独特の特徴がある為に、石を通して
文字を見ると文字が二重に見える(ダブリング)という特徴があります。
ダイヤモンドは単屈折の為、このように2重に見えることはありません。
上記のテスターで判別可能(楽天価格;約3万)
4.キュービックジルコニア(CZ)
この石の判別の仕方はパビリオン側つまり石をひっくり返した状態で
見たときに全体がオレンジ色に見えるという特徴があります。
ダイヤモンドの場合は、スペクトルカラー(虹色)が見えます。
上記のテスターで判別可能(楽天価格;約3万)
5.合成モアッサナイト
ホワイトジルコンと同じ複屈折の為、石を通して文字を見ると
文字が二重に見える(ダブリング)という特徴があります。
上記のテスターで判別可能(楽天価格;約3万)
6.ガラス
熱伝導率を利用します。
ダイヤモンドは熱伝導率が高い為に息を吹きかけても、
すぐに曇りが晴れます。しかし、ガラスはお馴染みの通り、
曇ったままです。
上記のテスターで判別可能(楽天価格;約3万)
ダイヤモンド最大手のデビアスが合成ダイヤモンドの事業に本腰を入れ始めたことで
ダイヤの市場価値が大きく変動するかもしれません。今後、天然ダイヤの売却を考えている人は
苦渋の判断が要求される事態になるかもしれませんね。