世界経済先行き不透明な中…金の売買が活発に
国内地金大手、田中貴金属工業の金1グラムあたりの店頭小売価格の推移をみますと、2021年11月末以降、価格が緩やかに上昇しています。
2022年3月9日には過去最高の1グラム8402円となりました。ロシアによるウクライナ侵攻などの影響で世界経済の先行きが不透明な中、元本割れのリスクが低い金の売買は鹿児島でも活発なようです。
田中貴金属工業の県内唯一の特約店となっている鹿児島市の貴金属店で取材しました。
この店舗では最近、幅広い年代の客からの「売り」、「買い」、双方に関する問い合わせや商談が多いということです。
2022年3月17日の金1グラムあたりの小売価格は16日より55円上がって店頭価格が8146円、買い取り価格は8043円といずれも8000円の大台を超え、高い水準を維持しています。
世界情勢が不安定な中、元本割れのリスクが比較的少なく「安全資産」と呼ばれる金は、価格が上がっても下がっても反応が大きく、この店舗では、今後も、顧客からの問い合わせが多い状態が続くとみています。