ノートルダム大聖堂の火災で250億円を寄付。ルイヴィトングループ「LVMH」とアルノー家
フランスを代表するビッグメゾン「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」や「ディオール(Dior)」を擁するLVMHグループと、グループの大株主であるアルノー家は2019年4月16日、ノートルダム大聖堂の再建のために約2億ユーロ(約253億円)を寄付すると表明した。
現地時間4月15日午後6時ごろに発生したノートルダム大聖堂の火災は、屋根や尖塔などを消失。文化財は迅速な消防活動により守られたものの、再建には多額の資金が必要になるとみられる。
LVMHグループは公式Instagramで「アルノー家とLVMHグループは、国家的な悲劇の元に結束を示し、フランスと、その伝統と団結の象徴であるこの特別な聖堂の再建支援に力を注ぎたい」とつづった。
ノートルダム大聖堂の再建をめぐっては、「グッチ(Gucci)」や「バレンシアガ(Balenciaga)」を保有するケリングも1億ユーロ(約126億円)の寄付を表明している。
イル=ド=フランス地域圏も緊急援助を発表
また、パリを中心としたイル=ド=フランス地域圏は、1000万ユーロ(約12億六千万円)の緊急援助を発表した。
イル=ド=フランス地域圏のヴァレリー・ペクレス知事は「緊急援助は、大司教を助けるための最初の仕事になる。再建には、フランス、そしておそらく世界でも最高峰の建築家と職人が集まるでしょう」とフランスのラジオ局に対して語った。