コロナ禍時代の資産防衛「銀」人気沸騰
新型コロナウイルスの影響で経済に大きなダメージが及ぶ中、貴金属の相場が今、注目されています。
特に若い世代を中心に先を見据えた投資が目立つ「銀」は広島市内でも品切れ状態が続いています。
”安全資産”、”有事の金”と呼ばれ、不況にも強いとされる”金”…。
【街の人の声】
「何かあったときというのはお金の価値がなくなるから、絶対金とかそういうので持っておけというのは親から言われていましたね」
コロナショックで世界規模で経済が後退していることなどから「金」が人気を集める一方、今、さらに注目されているのが…「銀」
【加藤アナ】
「広島市中心部本通りの宝石店です。煌びやかなジュエリーが所狭しと並べられています。実は今、こちらのお店にも問い合わせが増えているというんです」
【谷口宝石・谷口尚文社長】
「通常は置いているがいま品切れという状態。注文も今一時的にストップさせてもらっている」Q銀が一時的に品切れになるという事態は?「初めてですね」
創業50年の老舗宝石店でもこれまで経験したことがないような”銀人気”。
【谷口宝石・谷口尚文社長】
「昔から財宝というのは金・銀。金の価格がどんどん上がっていますからその分だけ銀も連れ高しますからね、そうすると銀の供給量は銀と比べて少ないということもあると思うが供給不足が出てきたんだと思う」
実は、需要の6割が「工業用」で特に景気や経済の影響も強く受けやすいという”銀”…。経済の停滞で一時「銀」が売られ、2020年3月には1グラムあたり40円台まで落ち込んだ価格がその後、グングン上昇。谷口宝石によると8月5日午前(9:30)で、1グラムあたり98円78銭と過去、最高値をつけました。
【谷口宝石・谷口尚文社長】
「情報(収集)の早い若い人たちに今非常に人気がある。小資本でできる、再生可能エネルギー、太陽光発電で(使われる)など需要がきれることがないということになると、資産として持っていても不安がないということがある」
収束の兆しを見せないコロナ時代に大きな魅力を放つ”銀の輝”…。高値はどこまで続くんでしょうか。
2020年8月7日時点でついに買取価格も100円を超えました。