- Home
- OMEGA(オメガ), ブランド(メーカー)紹介
- OMEGA オメガ
OMEGA オメガ
オメガ(OMEGA、Ω)は、世界的に有名なスイスの高級腕時計メーカーである。現在はスウォッチ・グループに属している。
キャリバー
ブランド・社名にキャリバー名にちなむ「オメガ」を用いたことに象徴されるように、古くから多数の自社開発キャリバーを世に送り出した。過去には手巻きのCal.30系、自動巻きのCal.550系等、自社設計の名機を輩出しており、一時期はムーブメント全体を赤銅色のメッキ仕立てとした美しい仕上げも特徴になっていた。現在では高級時計ブランドであっても、ムーブメントを自社製造していない時計メーカーも多く、オメガも1970年代以降はETA製ムーブメントを多く用いるようになったが、シーマスター・アクアテラ等に使用されているCal.8500シリーズのムーブメントは、地板や装飾も含めてオメガによる100%自社開発のムーブメントである。
モデル
第二次世界大戦後は、特定のコンセプトを持つ製品群に包括するモデル名を与えるようになった。「シーマスター」「スピードマスター」はそれぞれ防水型やクロノグラフのネームとして、「コンステレーション」「デビル」は高級機やでレスウォッチのネームとして、いずれも長年用いられている。1953年からは、従前前に「OMEGA」以外のネーム表記がなかったモデルにも「ジュネーブ」Geneveの愛称を与えていた時期があったが、このラインは1970年代で途絶えている。
コンステレーション
コンステレーション(Constellation)とは英語で星座の意。1952年に発売された。文字盤6時位置にある星と、裏蓋の天文台が目印である。COSCのクロノメーター検定に合格した機械を積んだ高級ラインであり1960年代の日本では高級時計の代表的存在であった。クォーツショック後一時全てクォーツモデルになっていたが最近再び一部自動巻きの機械式が発売されるようになっている。
デ・ビル
デ・ビル(De Ville)はフランス語で「街角」との意。1967年発売。ドレスウォッチ、ドレッシーなカジュアルウォッチをラインナップしてきた。もともとはシーマスターの薄型バージョン向けダブルネームとして1963年から発売された「シーマスター・デ・ビル」が元であるが、ここからドレスウォッチ的な性格を強めたモデルとして「デ・ビル」が独立して生まれた。モデルによってはコーアクシャル機構を採用し劣化の低減に成功している。
シーマスター
シーマスター(Seamaster)は防水時計のブランド「マリーン」から発展した。1948年発売。当初は通常オメガ製品のうち、後年における日常生活防水レベルの防水機能を備えたものに与えられえたネームで、非防水モデルとのデザイン差はあまり大きくなかったが、1950年代後期以降は防水性能を大幅に強化したヘビーデューティなモデルも開発されるようになり、以降このネームを持つシリーズには、極めて多彩なバリエーションがみられる。多くの製品の裏面に、防水を象徴する伝説上の海獣・シーホースの刻印が入るが、「プラネット・オーシャン」などのシースルーケースの製品にはシーホースは見られない。プロフェッショナルモデルは手動式のヘリウムエスケープバルブを搭載することでヘリウム飽和潜水時の風防の破損を防いでいる。バルブを解放した状態でも5気圧の防水性能を持っているが、水に濡れる際はバルブは閉めておくほうが望ましい。裏蓋には波模様とシーホースが彫られている。アメリカズカップモデルやジャック・マイヨールモデルなどの限定モデルがある。「アクアテラ」はヘリウム・エスケープ・バルブと回転ベゼルが排除され、ドレスウォッチとして使用できるようになった。その為、飽和潜水には対応していないものの、150mの防水性能を持っている。2220以降のモデルではいずれの個体にもコーアクシャル機構を採用しており、簡易メンテナンスで飽和潜水が可能なモデルも登場している。クロノグラフもラインナップされており、「プロフェッショナル(ダイバー300)」、「プラネット・オーシャン」、「ブルヘッド」に採用されている。通常のクロノグラフは水中では使用できないが、シーマスターのクロノグラフは水中でも操作できるようになっている。1990年代後半にはオメガマチックと呼ばれる自動巻発電機構を搭載したクォーツも登場したが、現在では生産されていない。映画『007』シリーズ(第17作目『ゴールデンアイ』から第22作目『慰めの報酬』)でジェームズ・ボンド役のピアース・ブロスナン及びダニエル・クレイグが愛用したダイバーズウォッチとして知られている。なお、007の原作に出てくるのはROLEX(ロレックス)である。ダニエル・クレイグ役のジェームズ・ボンドは、シーマスター・アクアテラを愛用している。だが、クレイグ本人は私生活ではロレックスを愛用している。旧モデルの シーマスター・アクアテラ は、文字盤の模様が縦縞。 新モデルの シーマスター・アクアテラ は、文字盤の模様が横縞。
スピードマスター
スピードマスター(Speedmaster)の原型は「シーマスター」に手巻きのキャリバー321を搭載した「シーマスター・クロノグラフ」であり、裏蓋のシーホースにその名残を伺うことができる。1957年に「スピードマスター」となった。アメリカ航空宇宙局採用を機に1966年「スピードマスター・プロフェッショナル」と改名し、1968年には機械がキャリバー861に変更された。1997年には機械がキャリバー1861に変更され、現在でも市販されている。堅固なモデルとして知られるが、多重ケースによってショックを吸収できることと、自動巻き機構や日付表示が搭載されない等クロノグラフとしては機構が非常にシンプルであることによると考えられる。無重力状態でガラスが破損し空間に破片が散ることを防ぐためにプラスチック製の風防を採用している。風防がプラスチック製であることと、竜頭とプッシュの構造上、防水性能はほとんど期待できない。近年100m防水となっているブロード・アローも同様である。機械はアルベール・ピゲ設計のヌーベル・レマニア製。後にエタ製またはフレデリック・ピゲ製自動巻きムーブメントが搭載され「プロフェッショナル」より一回り小振りな「スピードマスター・オートマチック」が追加された。またアメリカ航空宇宙局と共同開発したクォーツ式「スピードマスター・プロフェッショナル・モデルX-33」も発売されている。「プロフェッショナル」・「オートマチック」ともに非常に限定モデルが多い。「プロフェッショナル」の場合、誕生した年より何十周年か経過すると「○○周年記念モデル」、各ロケット、スペースシャトルの打ち上げた年より 何十周年か経過すると「○○(シャトル名)号○○周年記念」、変わったところでは「スヌーピー」「銀河鉄道999」等とコラボしたモデルも存在する。「オートマチック」の場合、下記の「M・シューマッハモデル」や「マルイ限定モデル」等が存在する。2007年には誕生50周年を記念して1stモデルを復刻したが、ムーブメントも初期のキャリバー321を忠実に再現したものとなっている。また、この年はチャリティーオークションにてデッドストック且つスウォッチ・グループの保証付きの1stモデルを出品している。
ウルトラマン
日本の特撮ヒーロー番組『ウルトラセブン』に登場する地球防衛軍の精鋭部隊ウルトラ警備隊の隊員に正式採用されている描写がある。2018年7月には円谷プロダクションの承諾を得て「スピードマスター リミテッドエディション 42 MM ”ウルトラマン”』 を全世界2012本限定販売した。
ミハエル・シューマッハ
F1ドライバーのミハエル・シューマッハが以前からオメガの大ファンであることをテレビ番組で知ったオメガの社員が彼に個人スポンサーのオファーをし、契約された。その後もシューマッハはスピードマスターを愛用しているだけでなく、現役時代にはもちろん、引退後(2010年より復帰)もその偉業を称えて記念限定モデルがリリースされている。
この記事へのコメントはありません。